外壁塗装は本当に必要?その必要性や塗装を長持ちさせるための方法をご紹介

2022年7月30日

外壁塗装は本当に必要か疑問を抱いている方はいらっしゃいませんか。
塗装の必要性をあまり感じられない方もいらっしゃるでしょう。
そんな方に外壁塗装がなぜ必要なのかについてや塗装を長持ちさせるための方法をご紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。

□外壁塗装は必要ない?

外壁塗装は必要ないのでしょうか。
答えは、ノーです。
ほとんどの外壁材は塗装が必要でしょう。

外壁塗装が必要かどうかは外壁材によって異なります。
しかし、日本の住まいに使われている外壁材のほとんどは定期的に塗装されることが必要です。

具体的な外壁材の種類を挙げると、まず窯業系サイディングです。
これは日本の住まいの約7割の住まいに使われていると言われています。
そして少し前まで主流だったモルタルや、カバー工法でよく使用される金属サイディングなどがありますが、これら全て定期的な塗装が必要です。

定期的に塗装をする必要がある外壁材は以下の通り。
・窯業系サイディング
・モルタル
・金属サイディング
・ALC
・木質系サイディング
・木材

反対に塗装が必要のないものは、タイルやレンガ、樹脂系サイディングです。
ただ、塗装は必要ありませんが、塗装以外の補修は必要です。
例えば、タイルであればシーリング(コーキング)の打ち替えや部分的な張り替えなどでしょう。

□外壁塗装が必要な理由とは?

続いては、外壁塗装が必要な理由をご紹介します。

1つ目は、雨風や紫外線などから住まいを守るためです。
外壁は常に外の環境にさらされています。
雨風ももちろんですが、紫外線のパワーも非常に大きいでしょう。
さらに、大雨が降ったり、台風が来たりする時もありますね。

そんな過酷な環境から家族を守っているのが住まいであり、住まいを強く保っているのが外壁塗装なのです。
新築で建てられた時から外壁や屋根はどんどん劣化が進みます。

そのため、メンテナンスが非常に重要なのです。
定期的なメンテナンスの有無によって、建物の寿命も大きく変わります。
外壁塗装を定期的にすることによってお住まいの寿命をのばして、長持ちさせられるのです。

2つ目の理由は、新築時の輝きを取り戻したりお住まいのイメージチェンジを楽しんだりするためです。
上述したように外壁は常に外の環境にさらされています。
台風でものが飛んできて外壁にぶつかると傷ができます。
雨や紫外線などでも色の劣化を引き起こす原因となるでしょう。

このように外壁塗装は経年とともに劣化してきます。
見栄えも新築の頃と比較したら、随分と落ちてしまったかもしれません。
新しく外壁塗装をすることで、新築の時の輝きを取り戻せます。
もしくは新しい色に挑戦して、イメージチェンジを楽しむことも可能でしょう。

さらに最近では遮熱塗料や断熱塗料、低汚染塗料と色々な機能のある塗料が発売されています。
つまり、塗装を行うことで、見た目だけではなく機能性を維持さらには向上させられ、新築の時以上の快適性を手に入れられるのです。

3つ目の理由は、資産価値を維持して、お住まいのライフサイクルを長くするためです。
外壁塗装をする理由は、資産価値を維持するという面もあります。
手入れがされておらず、劣化した状態のままの住宅と、外壁塗装が綺麗にされてある住宅では、どちらの方が高い価値がつくでしょう。
言うまでもなく、しっかりとメンテナンスが為れている住宅が高い価値をつけられるでしょう。

そしてその価値判断は「今後も長く住み続けられるかどうか」や「これからのメンテナンス費が必要最低限で済むかどうか」というところにあるのです。
将来的に売却することも考えて、外壁塗装をすることをおすすめします。

□防水機能が低下したらどうなる?

外壁塗装の中には、防水機能がついているものがあります。
その防水機能は初めのうちは、しっかりと効果があり、雨が降ったとしても家に水が侵入してくることはもちろんありません。

しかし、時間の経過とともに艶がなくなってきます。
数年ほどでなくなってしまうでしょう。
これが最初の劣化の兆候です。
艶がなくなると、壁自体の防水効果が低くなります。

そうすると、水をはじく力を失ってきた外壁に少しずつ水がたまったり、湿気を帯びたりするようになります。
湿気を帯びた壁が乾くことで壁自体がゆがむなどの動きが出てきます。

壁の動きが繰り返し起こったり、大きくなったりすることで、壁に小さなヒビが発生します。
サイディングの場合は、コーキングに小さな亀裂が入るでしょう。

そしてこの小さなヒビから水が侵入してきてしまうのです。
小さい場合は、少量の水なので問題ないかもしれませんが、油断はできません。
実は、ヒビがなかったとしても塗膜が薄くなっているところからは水が入り込んでしまいます。

コンクリートの壁が濡れて変色しているのをみたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
コンクリートに限らず、外壁には水を吸収する性質があり、それが中にどんどん水を染み込ませてしまうのです。
それを防いでいたのが、塗料の表面の塗膜だったのです。

ヒビに対処せず放置しておくと、どんどんヒビが大きくなります。
新築だったところから、ここまで悪くなるのは7年以内に起こるでしょう。
ただ、お住まいの地域や使用されている塗料によっても異なります。

ひどくなってからだと修理をするのも大変です。
長年放置していると、防水シートも虚しく建物の内部にまで水が到達する可能性もあります。
家の土台部分や基礎の部分にも劣化の影響が出てくるでしょう。
そうなってしまうと工事も大規模なものになるので、できるだけ早めに対処しましょう。

□外壁塗装が必要なタイミングを見分ける方法

続いては、外壁塗装が必要なタイミングを見分ける方法をご紹介します。

まずは、外壁材の確認からです。
上記でもご紹介しましたが、タイルやレンガの場合は塗装が必要ありません。

次にサイディングかどうかの確認です。
サイディング材は外壁塗装が必要です。
しかし、張り替えてから10年ほどは必要ないでしょう。
ただし、塩害や台風が多い地域だと、サイディング外壁に張り替えてから8年程度が経過していれば塗り替えが必要になる可能性があります。

それ以外の場合の劣化症状についてご紹介します。
これからご紹介する劣化症状が出ていたら、塗装を検討し始めるタイミングです。

まずは、色褪せです。
色あせとは塗装本来の色が失われて、色が薄くなっている現象のことを指します。
これは、外壁塗装における劣化症状の初期段階になります。
早急に外壁塗装が必要というわけではありませんが、数年以内に塗り替えをされることをおすすめします。

次にカビやコケです。
カビやコケは外壁の塗料に根をはります。
これらによって劣化した塗料は剥がれやすくなるばかりでなく、見栄えも悪くなってしまうでしょう。
いますぐに対処が必要なわけではありませんが、見栄えが気になるようでしたら塗り替えをしてください。

チョーキングも症状の1つです。
チョーキングとは、壁を指でなぞったときに白い粉がつく現象のことです。
これは、外壁の塗装に含まれる樹脂が劣化して、色をつける「顔料」が粉状に露出しているのです。

チョーキングが発生している外壁の塗装は、「下地を保護する」という役目を失っています。 放置すると下地材の劣化やひび割れを引き起こすため、1年以内に塗り替えをしたほうが良いでしょう。

そしてひび割れです。
ひび割れは、外壁の塗料の場合と下地材の場合があります。
ひび割れしたところから水が浸入する危険性があることは上記でご説明しました。
水だけでなく、虫が侵入する可能性もあります。

放置すると、どんどんひどくなっていくのがひび割れです。
外壁の修繕費用も増えてしまうので、できるだけ早めに補修をしてください。

塗膜の浮きや剥がれです。
塗膜が浮いているのは、内部に水や空気が入っており、放置すると表面の塗装が剥がれてしまいます。
剥がれている場合には、下塗りや下地材が露出していることになります。

露出していると、紫外線や雨への抵抗がなくなってしまうので、劣化のスピードも速くなってしまうでしょう。
上記と同様に下地材が劣化すると、補修の費用が高額になります。

□外壁塗装を長持ちさせるための方法とは?

最後に外壁塗装を長持ちさせるための方法をご紹介します。

1つ目は、家の周りを綺麗に片付けることです。
この目的は、外壁に湿気を溜めずになるべく風通しの良い環境をつくることです。
例えば、植木の枝が当たらないようにしたり、外壁に物を立てかけておかなかったり、物置を設置する場合に外壁との隙間をあけておいたりすることで環境を整えられるでしょう。

いらないものがある場合は、できるだけ処分しましょう。
特に木材などはシロアリが好んで集まってきてしまうので、放置しておくことは危険です。
家の周囲を綺麗にしておくことで、外壁も良好な状態が保たれます。

2つ目は、耐用年数の長い塗料を採用することです。
塗料の種類によって耐用年数は大きく異なります。
メンテナンスの期間を長くしたい場合は、できるだけ耐用年数の長いものを使いましょう。

3つ目は、長持ちする外壁材に張り替えることです。
塗料だけでなく、外壁材にも耐用年数があります。
一般的に木質系サイディングよりも金属系サイディングの方が長持ちします。
具体的な張り替え目安としては、木質系サイディングが5年から8年に1回で、金属系サイディングは15年から20年に1回です。

トータルのコストと、手間を比べて検討することが大切です。
ここでご紹介したことは、長持ちさせる方法であり、外壁塗装が不要になる方法ではありません。
劣化がひどくなってきたら外壁塗装が必要になるので、しっかりと見極めてください。

□まとめ

この記事では、外壁塗装の必要性や劣化の度合いについてご説明しました。
上記でご紹介した劣化症状が出ていたら、それに応じて対処してください。
この記事が参考になれば幸いです。

無料お見積は今すぐお電話を。