外壁塗装の耐用年数とは?長持ちさせる方法も解説します!

2022年1月15日

「外壁塗装の耐用年数って何のことだろう」
耐用年数という言葉は聞いたことがあっても、実際に何を示すものかイマイチ分からない方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は外壁塗装の耐用年数についてのお役立ち情報を紹介します。
ぜひ参考にしてください。

□外壁塗装の耐用年数とは?

外壁塗装の耐用年数はどのような意味か分からない方も多いでしょう。
実は耐用年数と耐久年数はよく似ていますが、意味がちがうため簡単に説明しましょう。

基本的に耐用年数とは、減価償却資産が使える期間として法的に定めた年数のことです。
そのため、法的耐用年数を指すケースが多いでしょう。
法的耐用年数がある資産の場合、資産的支出はこの耐用年数で分割して計算する必要があります。

しかし、資産の種類によっては法的耐用年数が存在しないものもあります。
その場合は、メーカーが設定している通常の使用で価値を維持し得る年数である、期待耐用年数が参考にされます。
一方で、耐久年数とは、その製品を支障なく使える年数のことです。
これもメーカーが独自に設定しているもので、法的な規定や根拠はありません。

□外壁塗装の耐用年数について

では、外壁塗装の耐用年数はどれくらいなのでしょうか。
基本的に外壁塗装の耐用年数は10年から20年ほどと言われています。
まずは、5種類の塗料の耐用年数と特徴からご紹介します。

1つ目は、ウレタン塗料です。
これは、伸縮性に優れ、光沢のある塗膜を形成することが特徴です。
耐用年数は8から10年ほどと言われています。
費用が安いため、外壁塗装の工事費用をなるべく安く済ませたい人に向いているでしょう。

2つ目は、シリコン塗料です。
これは、耐用年数と価格のバランスが取れた最も人気のある塗料です。
耐用年数は10年から15年ほどと言われています。
外壁塗装でどういった塗料を使うべきか悩んでいる人はオススメの塗料です。

3つ目は、ラジカル塗料です。
これは2012年に登場したばかりの塗料で、一番コストパフォーマンスが高いものです。
耐用年数は14年から16年ほどです。
最新のものを取り入れたいという方にピッタリでしょう。

4つ目は、フッ素塗料です。
これは、耐用年数が比較的長く、メンテナンスの手間が少なくて済む塗料です。
耐用年数は15年から20年ほどと言われています。
耐用年数が長いものを選びたいという方にピッタリでしょう。

5つ目は、無機塗料です。
これはシリコンやフッ素塗料に無機質のものを混ぜることで劣化しにくくしたものです。
クオリティは元の塗料や無機質がどれくらい含まれているのかによって様々です。

耐用年数は5年から20年と幅広いのも特徴でしょう。
高耐久の塗料が良い方や塗料の良し悪しが分かる方にピッタリでしょう。

□外壁材の耐用年数について

塗料の耐用年数についてお話してきました。
ここまでで塗料に30年以上持つものがないなら、外壁材にはないのではないかと思われる方も多いと思います。
そこで以下では外壁材の耐用年数について解説していきます。

1つ目は、タイルです。
これは、粘土を高温で焼き上げたものですので、紫外線の影響を受けずに耐久性が高く、40年ほど持つと言われています。
しかし、タイル目地やシーリングの伸縮目地の劣化が弱みになります。
目次やシーリングから雨水が入り込むようになれば、タイルが浮いたり剥がれたりする可能性があります。

2つ目は、サイディングボードやモルタルです。
外壁材の耐久性については、木造住宅で広く使われている窯業系サイディングボードやモルタルの耐用年数は30年以上と言われています。

しかし、これらはどちらも防水性能がありません。
表面が塗料で守られている形になっているため、こまめな塗り替えは欠かせないでしょう。
そのため、メンテナンスについては、塗料の耐用年数が大きく左右してきます。

3つ目は、ガルバリウム鋼板についてです。
これは耐用年数が長い外壁材として現在も有名なもので、20年から25年ほど持つとされています。
この間は再塗装と言ったメンテナンスは一切不要です。
表面に錆が発生する前に再塗装を行えば、さらに寿命を長くすることも可能です。

ガルバリウム銅版とは、鉄の板である銅版にアルミや亜鉛、シリコンをメッキしたものです。
価格はそれほど高くないため、最近は広く使われています。
ただし、海に近い地域などは塩害を受ける可能性が高いため、注意が必要です。

□耐用年数をすぎた際の劣化症状とは?

塗料メーカーは目安としての耐用年数を発表しているものの、実際にはどんなタイミングでメンテナンスを行えば良いか悩まれる方も多いかもしれません。
以下では、劣化の症状が深刻な順に6つの症状を紹介します。
ご自身の家に以下のような劣化症状が見られないか一度確認してみてくださいね。

1つ目は、ひび割れや剥がれが起こっていることです。
外壁にひびが入っていたり、塗膜が割れていたりする場合は、塗料が悪くなっている証です。
雨漏りや虫が浸入するといった可能性が考えられ、かなり危険な状況となります。
このような症状は自分で修復することは難しいですので、耐用年数がまだ過ぎていなかったとしても早急に業者に対応してもらうことをオススメします。

2つ目は、鉄部分に錆が発生していることです。
外壁に使われている鉄の部分が錆びている場合は、雨水を防ぐという塗料の機能が失われてるかもしれません。
長い間放置していると、最悪の場合は建て直しの可能性も考えられます。
加えて、ひび割れや剥がれと同様に、自分で修復するのは困難ですので、業者に依頼するようにしてくださいね。

3つ目は、チョーキング現象が起こっていることです。
外壁を触ってみると、手に白い粉がつくことがあります。
これをチョーキングと言い、外壁の経年劣化や施工不良によって起こります。
塗料の防水機能が落ちていることを意味するため、早めに塗り直しを行いましょう。

4つ目は、雨筋や油汚れが付着していることです。
雨枠の端から出た雨筋やレンジフードの換気扇から垂れた油汚れには注意が必要です。
防水性や防汚性が損なわれている証拠ですので、放置しておけば美観だけでなく雨漏りなど二次被害に発展する可能性があります。

ひび割れやチョーキングと比べればまだマシと安心される方が多いかもしれません。
しかし、大きな被害に発展する可能性もありますので、見くびらずにしっかり修繕を行ってください。

5つ目は、色あせが起こっていることです。
外壁に色あせが見つけられた場合は、水を吸っており防水性が失われている可能性があります。
色あせか判断が難しければ、実際に壁にばけつやジョウロで水をかけて見ると良いでしょう。
水をはじくなら問題ないですが、吸い込んでいるようなら修繕が必要です。

6つ目は、カビやコケ、藻がついていることです。
日光が当たりにくく、湿気が多い環境では外塀にカビやコケ、藻がつくこともあります。
壁の表面についているくらいなら、自分でスポンジなどで掃除しましょう。
しかし、いくらこすっても汚れが落ちない場合や、汚れが広い範囲に渡っており対応できない場合などは業者に依頼すると良いでしょう。

□耐用年数を長く保つためのポイントとは?

外壁塗装はなるべく長い方が良いですよね。
以下では耐用年数を長く保つためのポイントを4つ紹介します。
どれも簡単にできることですので、ぜひ実践してみてくださいね。

1つ目は、環境を知ることです。
立地や地域によっても耐用年数は変わりますので、まずはご自身が住んでいる地域について知ることが重要です。
もしよく雨が降ったり湿気が多い環境にあるなら、外壁周辺には極力物を置かないようにしましょう。
そうすることで風通しが良くなり、耐用年数にも大きな影響を与えます。

また、サイディングなどの外壁材で建てられた家であれば、凍害の恐れもあります。
これは外壁が凍結することで起こるものですが、そもそも外壁塗装をしっかり行っていれば防げるものでもあります。
そのため、はじめの業者選びでいかに信頼できる業者を選べるかが重要になります。

2つ目は、塗料にこだわることです。
外壁塗装の耐用年数をのばすには、コストパフォーマンスに優れたシリコン系塗料やラジカル塗料などを使うことをおすすめします。
外壁塗装は1度だけのものではなく、何度も繰り返し行われるものです。
そのため、一時的な損得に惑わされず、今後も家を守っていくという長期的な目線で考えましょう。

3つ目は、丁寧な外壁塗装を行うことです。
悪徳な業者にあたれば、定められた塗布量を無視してかなり薄めて塗ったり、下塗りを雑に行ったりすることがあります。

これにより、中塗りと上塗りの密着度が低くなり、塗膜がすぐに剥がれてしまいます。
そのため、本来持っているはずの耐用年数にならないで、早く塗り替えがきてしまいます。
安さだけに失着せずに、丁寧な塗装をしてくれる外壁塗装業者を見つけることが大切です。

4つ目は、3回以上の塗装を行ってもらうことです。
外壁塗装は、3回塗りが基本と一般的には言われています。
しかし、この3回塗りは塗装をする際の最低限の塗り回数です。
そのため、場合によっては、3回塗りではなく4から5回塗りをすることがあります。

塗り重ねる分、丈夫な塗膜が作られ、耐用年数を良くすることが可能です。
しかし、厚くすれば良いという訳ではありません。
塗料を厚くしすぎると剥がれる原因にもなるため、必ず塗装技術が高い外壁塗装業者に依頼することをオススメします。

ただし、塗り回数を増やせばその分、コストが高くなります。
それゆえ、耐用年数かコストかどちらを優先するかしっかり決めておくことが大切です。
加えて外壁塗装の長期的な計画をしたり、専門知識を教えてくれるアドバイザーに相談したりすることで、解決策が見つかりやすくなるでしょう。

□まとめ

外壁塗装の耐用年数についてのお役立ち情報について解説しました。
今回の記事を参考に外壁塗装の耐用年数と言う観点から塗料を選んでみてはいかがでしょうか。
君津市周辺にお住まいで外壁塗装に関してお困りごとがある方は、当社までお気軽にご相談ください。

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