外壁塗装の種類とは?自分に合った選び方について紹介します!

2022年2月15日

「塗料ってどうやって選べばよいのかな」
君津市周辺でこのようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか。
今回は外壁塗装における塗料の選び方について説明します。
ぜひ塗料選びの際にお役立てください。

□外壁塗装の基礎知識について

本題に入る前に外壁塗装で押さえておきたい基本事項から復習しておきましょう。
そもそも外壁塗装の役割についてご存知でしょうか。

外壁塗装の役割は、一言で言えば生活空間を守ることです。
劣化の原因となる雨風から住宅を保護し、プライバシーを守り、外部から発生した音を遮断します。
さらに家の美観にも大きく関わるところです。
住宅の美しさ、機能性を高いまま保つ、劣化を防ぐためにはこまめにメンテナンスを行うことが必要です。

外壁は住宅の中でも外気に触れる面積が大きく、雨や風、ホコリ、排気ガスなどに常にさらされています。
もしメンテナンスを怠れば、本来持っているはずの機能を十分に果たせずに家の寿命を早めてしまいます。
例えば、現在すでにひび割れや雨漏りが発生している場合は、劣化がかなり進んでいる可能性があります・

しかし、そのような「はっきりと目に見える被害がないと外壁塗装をしないでも良い」という訳ではありません。
たとえ大きな被害がなくてもこまめなメンテナンスを行うことで、リスクを減らし、住宅を劣化から守ります。

外壁塗装を行う期間は大体10年ほどと言われています。
これは国内の約8割の家に使用されている窯業系サイディングボードの防水性能は10年が耐用年数であり、塗料の中でも使用率が多いシリコンの耐用年数も大体10年ほどであるためです。

外壁塗装を行う目的は大きく以下の3つが挙げられます。
・外壁の下地を守る
・外壁や住宅の劣化を遅らせる
・防水効果を高める

特に外壁の劣化が原因で発生する雨漏りは、家全体を急激に劣化させます。
また、それによってカビの発生も考えられ、健康や生活にも大きなリスクが伴います。
そのため、こまめな点検やメンテナンス、外壁塗装は必須だと言えるでしょう。

□外壁塗装の塗料の特徴とは

外壁塗装に使われる塗料には様々ありますが、大きく分類すれば10こに分けられます。
以下で外壁塗装における塗料にはそれぞれどういった特徴があるのか見ていきましょう。

1つ目は、アクリル塗料です。
これはアクリル樹脂から作られるもので、住宅用の塗料では耐用年数が最も短いものになります。
そのため外壁の塗替えで使われることはあまりないでしょう。

しかし、価格が安いことから新築を建てる際に、費用を抑えるために使われるケースがあります。
アクリルの耐用年数は大体6から8年ほどと言われています。

2つ目は、ウレタン塗料です。
ウレタン塗料は名前の通りウレタン樹脂からできた塗料です。

アクリル樹脂よりも寿命が長いですが、全体でも2番目に耐用年数が短いです。
そのため、最近の外壁や屋根の塗料として利用されることは少なくなりました。
ウレタン塗料の耐用年数は8から10年ほどで費用をなるべく掛けたくない人や10年以内に退去予定の人に向いているでしょう。

3つ目は、シリコン塗料です。
これも名前の通りシリコン樹脂から作られたものです。
この塗料の特徴としては耐用年数や費用が平均的で、全体的にバランスの良いことです。
2012年にラジカル制御形塗料がでてくる前までは、一番コストパフォーマンスが良いと言われていました。

そして現代でも、ある程度の人気はあるようです。
耐用年数は、目安として10年から15年ほどでしょう。

4つ目は、遮熱塗料です。
正しくは高日射反射率塗料と言われる遮熱塗料ですが、太陽光を跳ね返し、室温を下げる機能があるのが特徴でしょう。
自治体によってはこの塗料に助成金が支給されるところもあるため、一度確認してみることをオススメします。
耐用年数は約8から12年ほどです。

5つ目は、断熱塗料です。
これは太陽光からの熱伝導を防ぎ、室温が変化するのを防ぐ塗料のことです。
分類で言えば遮熱塗料の中の1つですが遮熱塗料に比べ高性能で遮熱メカニズムが違うため、違うものとして考えられることが多いです。

断熱塗料と遮熱塗料の大きな差は、「室温の下降を防ぐ能力があるかどうか」です。
断熱塗料は屋外の熱の浸入を防ぎ、屋内の熱を逃げにくくするものですので、暑さと寒さどちらにも効果があります。

ただし、遮熱塗料の場合は屋外の熱を跳ね返す塗料ですので、暑さにのみ効果があります。
断熱塗料は遮熱塗料と比較しても機能が高いため、必然的に価格も高くなりますが、室温を一定にしたい方にはピッタリでしょう。
耐用年数は大体15から20年ほどと言われています。

6つ目は、ラジカル制御形塗料です。
これはラジカルと言われる塗膜を劣化させる物質の発生を防ぐ機能を持った塗料です。
ラジカルは樹脂の名称ではないため、ラジカル塗料においてもアクリル樹脂のものやシリコン樹脂のものなどに分けられます。

ラジカル塗料はシリコン塗料とあまり価格は変わりませんが、耐用年数が1から2年ほど長いため、最近では最も注目を集めています。
耐用年数は大体12から16年ほどでしょう。

7つ目は、フッ素塗料です。
これはフッ素樹脂からできた塗料のことです。
価格は少し高いものの、耐用年数が長く、メンテナンスも少なくて済むことから人気があります。

フッ素以上の高いグレードのものは、一般的な戸建てと比較して一回あたりの工事費用が高くなる家や工事に伴う休業や通行規制を防ぎたいお店などに使われます。
耐用年数は約15年から20年ほどでしょう。

8つ目は、光触媒塗料です。
これはセルフクリーニング機能と抗菌作用を合わせ持った塗料です。
太陽光によって表面をセルフクリーニングするため、汚れがつきにくく、耐用年数が長いというメリットがあります。

最近ではコロナウイルスに対する抗菌作用があることが認められ、室内に利用されるケースが増えました。
耐用年数は大体20から25年ほどでしょう。

9つ目は、無機塗料です。
これは鉱物やレンガ、ガラスといった無機物を加えて作られたものです。
塗料に有機物がほとんど含まれていないため、劣化が遅く、寿命が長いという特徴があります。

耐用年数が最も長いものですので、メンテナンスをなるべく少なくしたいという方にオススメでしょう。
耐用年数は大体25から30年ほどです。

10つ目は、ナノテク塗料です。
これはナノテクノロジーによって塗料に含まれる樹脂量を減らした水性塗料のことです。
塗料に入っている樹脂を生産する際には、通常たくさんの二酸化炭素が発生します。
しかし、ナノテク塗料なら、樹脂量が少ないため、二酸化炭素の排出を減らすことが可能です。

さらに塗膜内の「微粒子シリカ」といった成分がナノレベルで均等に分散しているため、防汚性能が高いという特徴もあります。
耐用年数は約10年から20年ほどでしょう。

□塗料選びのポイントとは?

塗料の種類とその特徴について大体をご理解頂けたでしょうか。
では、それらをどうやって選べば良いのでしょう。
以下では、選ぶ際のポイントをお伝えします。

1つ目は、耐久性です。
外壁塗装に使われる塗料は、先ほども紹介した通り種類によって耐用年数が違います。

短いもので3から8年、長いもので、15年以上持つものもあります。
そのため、価格の安さだけで考えると失敗します。
例えば、価格は安くても耐用年数が短い塗料を買った場合、メンテナンスをする回数が増えてかえって工事費用が高くついてしまうことがあります。

2つ目は、機能性や付加価値です。
塗料を選ぶ際はご自身の住宅の環境に合ったものを選ぶことが大切です。

以下機能について簡単に解説しておきましょう。

1つが防水や耐水性です。
伸縮性の高い塗膜を作ることで、外壁にヒビが入った場合、塗膜が割れる可能性を下げ、雨水の浸入を防いでくれます。

2つが遮熱や断熱です。
これは塗膜が高温になったり、太陽光の熱が家に伝わったりするのを防ぐ効果があります。
そのため、夏は室内の温度を下げ涼しく、冬はエアコン温度を保ち暖かくすることが期待されます。

3つは光触媒や無機塗料です。
これは、塗装面に汚れが付きにくかったり、汚れを自動的に落としたりする機能があります。

防汚機能を持つ塗料の例を挙げると光触媒や無機塗料などがあります。
初期費用は少し高いものの、耐用年数が長くメンテナンスが少なくなることから、長い目線で見ればコストパフォーマンスが高い塗料と言えるでしょう。
しかし、これらの塗料を使った場合は、次回に塗り直しをする際、専用の下塗り塗料を使う必要があるため、注意しましょう。

4つは防カビや防藻です。
これは塗料面にカビや藻を押さえる機能があります。
カビや藻は家の美しさを損なわせるだけでなく、健康被害にも繋がります。

また、車がよく通る場所は排気ガスなどで外壁が汚れやすいです。
さらに隣の家とのスペースが小さい場合は、湿気やカビによりコケが生えやすくなります。
これらの環境や機能を踏まえた上で最適な塗料を選びましょう。

□自分に合った塗料の選び方について

塗料を選ぶ上で、優先したいものは人によってそれぞれでしょう。
以下で自分に合った選び方を紹介します。

1つ目は、価格を抑える選び方です。
費用を抑え、耐久性もある程度ある塗料なら、コストパフォーマンスが良いシリコン塗料が良いでしょう。
アクリル・ウレタン系塗料は価格が安いものの、耐久性は高くありません。

2つ目は、家を長持ちさせる選び方です。
多少お金はかかっても家を長持ちさせたい方は耐用年数が高いフッ素系塗料や無機塗料が良いでしょう。
ただしこれらの塗料は塗膜が硬いため、ひび割れが起きやすいというデメリットがあります。
塗装をする外壁材によっても相性があるため、そこはしっかり見ておきましょう。

□外壁塗装を行う際に気をつけてほしいこと

最後に外壁塗装を行う際の注意点を紹介します。

外壁塗装を行う際の注意点は、外壁と屋根はまとめて塗装した方が安いことです。
これは塗装工事に要する足場代が関わっており、この代金は塗装工事費の約20パーセントを占めます。
外壁と屋根をまとめて塗装することで足場代が抑えられます。

□まとめ

外壁塗装における塗料の選び方について解説しました。
塗料には色々な種類があり、機能や価格、周囲の環境などにより選び方も様々であることをお分かり頂けたでしょうか。
当社は外壁塗装におけるお客様のお悩みにも真摯に対応いたします。
外壁塗装をお考えの方はぜひ一度当社までご相談下さい。

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