外壁塗装工事にはあらゆるリスクが存在します。
そのうちの一つが、高所からの転落です。
コストはかかりますが、それを防ぐために安全な足場の建設は必須です。
今回は、外壁塗装における足場の役割と費用についてご紹介いたします。
□足場が必要な理由
外壁塗装は、たいていの場合高所での作業になります。
まず、足場の建設が必要な理由をまとめてみます。
*安全管理
最大の目的は、作業員の安全の確保です。
安全具を装備しているとはいえ、高所からの転落はかなり危険です。
実際、塗装工事の事故の7割が転落によるものというデータもあります。
自宅の塗装工事中に事故が起きてしまえば、依頼者の精神的な負担もできてしまいます。
転落の危険があるのは、作業員だけではありません。
作業員が使用する用具や塗料が入った缶など、転落によって周囲に危害が及んでしまうかもしれません。
不安定な足場であれば、このようなものの転落の危険性が高まります。
*施工品質の向上
ちゃんとした足場でないと、安定して塗料を塗ることができません。
また、塗料缶などを足場に置くことができないと、両手がふさがってしまうことになります。
こういったことも、塗装の出来栄えを左右する要因になります。
*近隣住民への配慮
足場にはネットがかけられる場合がほとんどです。
これは、塗料が飛び散って近隣住宅に付着したりしないようにする目的もあります。
外壁塗装が原因で近隣住民の方とのトラブルにつながらないような配慮の一つです。
□足場の費用の相場
外壁塗装の費用の内訳は、大体の場合「塗料代」「足場代」「人件費」「業者の利益」です。
このうちの「足場代」は、いくらくらいなのでしょうか。
足場代の相場はだいたい600~800円/㎡です。
平均的な30坪の住宅の外壁をすべて塗り替えるための足場の建設で15万円ほどです。
これに加え、塗料の飛び散りを防ぐ飛散防止ネットは100~200円/㎡かかります。
これに、塗装面の外周を一回り大きくした数字を掛け合わせて算出します。
外壁塗装の費用と同じく、足場の建設費用も割引しにくい費用の一つです。
安全な足場の建設には技術が求められます。
塗装業者の中には、足場の安全性を重視して足場を組む専門の業者に部分委託するケースもあります。
このように、リスクの伴う足場の建設には、それ相応のコストが必要なのです。
□まとめ
今回は、外壁塗装工事における足場のお話をいたしました。
作業する職人のためにも、依頼人のためにも、安全な足場を建設するのは義務であると言えます。
ご不明な点がございましたら、当社までお気軽にご相談ください。