外壁塗装における塗装の種類には何がある?選び方のポイントもご紹介します!

2022年9月15日

外壁塗装の塗料を選ぶ際には、塗料の性質や違い、選び方をしっかりと把握しておくと塗料選びで失敗を防げます。
外壁塗装は住宅を長持ちさせるうえで、とても大切な要素です。
理想の住宅を実現させるためにも外壁塗装で失敗しないことが大切です。

ここでは外壁塗装で失敗しないために、塗装工法や外壁材についての知識、塗料の種類、塗料を選ぶ際に注意しておくべきポイントなどのさまざまなことをご紹介します。
君津市周辺で外壁塗装をご検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

□塗装工法について

外壁塗装を行う際の塗装工法はさまざまなものがあります。
使う外壁材や塗装道具によって塗装工法が異なりますし、特徴を知っておくことでどのような作業をしているのかを把握できますよ。
ここでは、3つの塗装工法について解説します。

1つ目は、刷毛(はけ)工法です。
刷毛とは小さな筆のようなもので、細かな箇所を塗装する際に用いられる道具です。
これは塗装できる範囲が小さいため、広い面を塗装する際には向いていません。
そのため、刷毛工法では、細かい部分の仕上げを行う際や微調整を行う際に用いられます。

2つ目は、ローラー工法です。
これは、転がりながら塗装をしていく道具を用いて塗装をする方法です。
この方法では、広い面を一気に塗装する際に用いられます。
刷毛とは違い、大きな道具のため、細かい作業には向いていません。

一度に大きな面積を濡れるので、全体的にムラができにくくきれいな塗面になるのがこの工法の大きなメリットです。

3つ目は、吹き抜け工法です。
これはおそらく、多くの方が3つの中で最もなじみのない工法でしょう。
塗料を噴射できる機械に入れて、それを吹き付けることによって塗装を行います。
ローラー工法と同様に広い面積に塗装を行えるので、効率的に作業が進みます。

ただし、職人の技量が問われる工法でもあります。

もし、あまり技術のない方が行ってしまうと塗料の凹凸ができたり、塗りのこしが出来たりする原因にもなってしまう可能性があります。

また、外壁塗装には塗装と張り替えの2つがあることに注意しておきましょう
塗装とは、塗料を外壁に直接塗る方法のことです。
塗装では、下塗り、中塗り、上塗りと3段階に分けて塗装を行います。
そのため、期間が長く、2週間近くかかる場合があります。

一方で張り替えとは、サイディングボードを外壁に貼り付ける方法です。
貼り付けるだけなので、塗装をする必要がなく、工期が短いのが特徴です。
最近では、さまざまな模様のものが出ており、おしゃれ感もあります。

□外壁材は何がある?

ここでは、外壁材の種類とその特徴についてご紹介します。

1つ目は、モルタルです。
セメント、石灰、砂に水を混ぜて作られるモルタルは、30年近く前までは主流の外壁材として使われていました。
塗料としての効果は高いですが、劣化が進むとひび割れやチョーキングが起こります。
また、塗装の際にも職人の技量に左右される工法です。

2つ目は、窯業系サイディングボードです。
原料にはセメントが含まれており、機能性が高いですが、寒い地域では凍害の影響を受けやすく、メンテナンスが必要になるでしょう。

3つ目は、金属系サイディングボードです。
これは、スチールやアルミをもとに作られるサイディングで、防火性や断熱性に優れているという特徴があります。

ただし、金属でできているので、潮風が吹く地域では適していない可能性もあります。

4つ目は、樹脂系サイディングボードです。
塩化ビニル樹脂を主原料として作っているサイディングで、耐久性が高く、弾力があるのが特徴です。
紫外線に弱いというデメリットがありますが、耐久性の高さから採用されます。

5つ目は、木質系サイディングボードです。
木材で作られたサイディングで、色合いや風情を楽しみたい方におすすめのサイディングです。
原料が木でできているので、金属系サイディングや樹脂系サイディングに比べると耐久性は劣ってしまいますが、住宅も柔らかな雰囲気になり、おしゃれな印象を与えられるでしょう。

6つ目は、ALCボードです。
コンクリートを軽量化した素材で、マンションに多く使われます。
メンテナンスをしていないとひび割れを起こしてしまう可能性があります。

7つ目は、コンクリート壁です。
コンクリート壁の特徴は何といっても強度が抜群であることです。

しかし、防水機能が失われてしまうと劣化が進んでしまう原因にもなります。

□塗料の種類は何がある?

これまでの章では塗装工法と外壁材についてご紹介しました。
ここでは塗料の種類について5つご紹介します。

1つ目は、ウレタン塗料です。
ウレタン塗料は、一昔前に普及していた塗料で、伸びが良く、独特の光沢をもっているのが特徴です。

最近では、シリコン塗料が一般的になり、ウレタン塗料が使用される頻度が少なくなりましたが、密着性があるという特徴から、雨どいや手すりのような湾曲した部分に使用されています。

2つ目は、シリコン塗料です。
シリコン塗料は、ウレタン塗料と変わって現代主流の塗料です。
代替が起こった理由は、値段と耐久性を考えるとコストパフォーマンスが高いからです。
また、カラーバリエーションが豊富であるのも大きな特徴です。

シリコン塗料は、ウレタン塗料よりも汚れが付きにくいです。
そのため、掃除をする時間を確保できない方や外壁のメンテナンスをしたくない方にはとてもおすすめの塗料です。

3つ目は、防水塗料です。
これはあまり聞いたことがないという方も多いでしょう。
アクリルを原料としている塗料で、防水機能を持たせるために伸縮性が高いという特徴があります。
伸縮性に富んでいるので、外壁がひび割れしてしまうのを防いでくれます。

ただし、高機能な分、価格も高くなってしまうことには注意しておきましょう。

4つ目は、フッ素塗料です。
フッ素の力が入っているため、汚れが付かないということや酸性雨に強いこと、耐候性が高いことなど、さまざまな性質があります。

イメージしていただきやすいのは、テフロン加工のフライパンでしょう。
フライパンに油を垂らしてもはじきますよね。
これと同じような現象が外壁で起こると考えていただくと分かりやすいです。

一般的な住宅に使われることはまだ少なく、大型ビルやスカイツリーに使われています。

5つ目は、無機塗料です。
無機塗料もまだ認知度が低い塗料です。
無機物質を主成分に、多少の有機物を含んで作られているため、紫外線による劣化の影響を受けにくいです。

無機物質が主成分なので、カビやコケが発生しにくく、とてもメンテナンスが楽な素材だと言えます。

□塗料の分類とは?

前章では、外壁塗料の種類について解説しました。
ここでは、塗料を構成する成分には何があるのかについて詳しく解説します。

*顔料

これはカラー付けに使われる塗料のことです。
水に溶けない着色料のことを指し、塗料以外にも化粧品にも多く使われます。

*合成樹脂

合成樹脂は、塗料の耐久性を左右する塗料です。
前章で解説したような、シリコンやフッ素などが挙げられます。
合成樹脂の耐久性の高さの目安として、フッ素>シリコン>ウレタン>アクリルの順に並びます。

*希釈材

これは顔料や合成樹脂を溶かして塗りやすくするための液体です。
水性塗料には水が、油性塗料にはシンナーを用いて塗料を溶かします。
最近では環境問題の観点から水性塗料の開発が進められています。

*添加剤

塗料のツヤを消したり、密着性を高めたり、粘り気を強くしたりとさまざまな機能を付与するために使われるものです。
むやみに使うのではなく、自身のデザインの理想を考えて、このような素材を添加することが大切です。

この4つの成分を組み合わせることによって、塗料は構成されているのです。

□水性塗料と油性塗料の違いとは?

ここでは前章で出てきた水性塗料と油性塗料の違いについて解説します。

水性塗料は現在主流で使われている塗料です。
むかしは、油性塗料の方が耐久性が高いという特徴がありましたが、開発が進んで最近では価格や耐久性ともに大きな差はなくなりました。

水性塗料は希釈材の主成分が水なので、臭いが少ないです。
それに比べて、油性塗料はシンナーを使う分どうしても臭いが発生してしまいますし、少なからず人体に影響があります。

油性塗料は、外壁塗装には使われる頻度は減りましたが、耐久性の強さから、屋根塗装に使われることは今でも多いです。
雨に強く、長期間ツヤが維持されるので、美しい状態が長続きします。

□外壁塗料を選ぶ際のポイントとは?

最後に、外壁塗料を選ぶ際のポイントについて解説します。
塗料を選ぶ際には、大手の会社が販売している塗料を選ぶと安心できます。
シェア率が高く、性能の差がほとんど見られないからです。

また、塗料グレードで選ぶということも大切なポイントです。
一見すると、同じグレードでも多少金額の高い塗料の方が高性能であると思われがちです。

しかし、実際のところ塗料グレードが同じであれば、値段の差があっても性能にほとんど差は見られません。

最近ではラジカル塗装も増えています。
ラジカル塗料は、シリコンに遮熱機能を加えた遮熱シリコンよりも性能が高いですし、人気があるので、おすすめの塗料です。

□まとめ

今回は、塗装工法の種類や外壁材について、塗料の種類や分類、塗料の選び方について解説しました。
住宅において、塗料の性能が良いと住宅も長持ちしますし、メンテナンスの回数も減ります。

しかし、闇雲に塗料を選ぶのではなく、自身の理想の住宅に合わせた塗料を選んでいくことが大切です。

今回の記事を参考に、外壁塗装で分からないことやご質問等があれば、ぜひ当社までご連絡ください。
また、君津市周辺で外壁塗装をご検討されている方はぜひ当社にご依頼ください。
お客様の理想に沿った外壁塗装を実現します。

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