外壁塗装における助成金と補助金の違いは？助成金を受ける際の注意点もご紹介！

2022年8月30日

マイホームのリフォームをご検討されている方はいらっしゃいますか。
理想の住宅を実現するためには、外壁塗装に力を入れることが大切です。
外壁塗装がしっかりしている住宅はメンテナンスに時間がかかりませんし、その分住宅も守られるので長持ちします。
せっかく買ったマイホームは大事にしたいですよね。

しかし、外壁塗装は力を入れると高くなると思われるでしょう。
そこで利用していただきたいのが助成金や補助金です。
今回は、助成金と補助金の内容や受ける方法、注意点や押さえておくべきポイントについてご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

□助成金と補助金の違いとは？

冒頭で助成金と補助金という単語が出てきましたが、これらに違いはあるのかとお思いになった方もいらっしゃるでしょう。
一見似ている助成金と補助金ですが、明確な違いがあります。

助成金は定められた条件を満たしていれば原則誰でも受けられます。
一方で補助金は受給する前に審査に通過する必要があります。

しかし、自治体によっては助成金を受ける前に事前に抽選が行われるケースもあります。
受けようとしていたのに、条件を読んでいなくて受けられなかったというようなことを防ぐためにもしっかりと自治体のホームページを確認しておいてくださいね。

助成金も補助金も工事を実施したあとに後払いによって給付されるという点、国や自治体から支給され、返済の必要がないという点は同じです。

□どのような助成金・補助金がある？

外壁塗装において、すべての自治体が助成金や補助金の制度を設けているわけではありません。
制度のない自治体もあるので、利用を考えられている場合はホームページを確認しておく必要があるでしょう。

このように自治体によって助成金や補助金がある地域とない地域がある理由は、助成金や補助金を実施する目的が違うからです。
ここでは、その目的について場合に分けて解説します。

まず、地域内の居住環境を向上させたり、地域経済を活性化させたりする目的の場合です。
これは、リフォームに対する助成事業として、バリアフリー化工事や耐震化工事のようなさまざまなリフォームが対象となっています。
外壁塗装もその対象に入っていることもあります。

次に、地球温暖化やヒートアイランド現象への対策として制度を定めている場合です。
これは遮熱塗料や断熱塗料を使用して工事を行うということが条件に入る場合が多いです。
遮熱塗料や断熱塗料には、夏場に室内温度が上昇してしまうのを防ぐ効果があります。
これらの効果によってエアコンの稼働時間を削減でき、二酸化炭素排出量を削減できます。

東京都台東区や港区、京都府京都市、埼玉県所沢市のようなさまざまな地域で行われているので、ぜひ確認してみてください。

他にも、定住人口を増やす支援事業の一環として制度を定めている場合もあります。
親世代と子世代の同居や近居を支援するという目的で補助金や助成金を設けており、世帯を増やすことが目的です。
親世代と子世代が同居したり、近くに住むことによって何かあったときにすぐに対応できたりしますし、親世代と子世代ともに安心して暮らせます。

地域によって細かい際はありますが、増築や改装、外壁や屋根の塗装などが含まれます。
詳しく知りたい方は、自分が住んでいる地域のホームページを確認してみてください。

このように目的によって、設置されている補助金や助成金の制度は異なります。
自身のマイホームがどの対象になるのかをしっかりと把握しておきましょう。

□住まいの地域に外壁塗装の補助金があるのか調べる方法とは？

ここでは、お住まいの地域に外壁塗装の補助金があるのかどうかについて調べる方法を3つ解説します。

＊お住まいの自治体ホームページから調べる

マイホームに関する補助金制度は、各自治体のホームページに記載がされています。
ご自身のお住まいの地域にホームページから検索して、当てはまる補助金・助成金を探します。

調べる際のポイントとしては、市の補助金から調べることです。
補助金の支給は一般的に市単位での支給が多いです。
東京23区は区内で補助金が発行されています。
そのため、複数の補助金や助成金制度に該当する可能性があります。

＊地域公共団体における住宅リフォームに係わる支援制度検索

利用できる補助金や助成金制度を包括的に検索したいという方は、地域公共団体における住宅リフォームに関わる支援制度検索から探すのがおすすめです。
これはお住まいの市区町村と自分が利用したい制度の内容を入力することによって、自動で検索してくれるので、とても便利なサイトです。

省エネやバリアフリー化のようなカテゴリー別で全国検索を行えるので、比較も簡単にでき、自身に適した助成金・補助金を見つけられるでしょう。

＊お住まいの市区町村の窓口に問い合わせる

ホームページを見ても何を意味しているのか分からないという方もいらっしゃいますよね。
その場合は、お住まいの地域の役所に行って問い合わせをしてみましょう。
電話で問い合わせるのも良いですが、実際に行ってみてしっかりと説明を受けることによって分からない点や不安が解消されるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。

□助成金・補助金を受ける流れ

ここでは、助成金や補助金を実際に受けるまでの流れについて詳しく解説します。

まず、自治体や国の助成金・補助金を調べます。
前章でご紹介した方法を参考に利用したい助成金や補助金制度が自治体にあるのかを調べておきます。

助成金・補助金制度が設けられていたとしても、先着順であったり、抽選で決められたりする場合もありますし、年によっては行わないという形をとる場合もあるということに注意しておきましょう。

次に、自治体に申請を行います。
自治体の工事で制度を受ける場合には、一般的に工事前に申請を行います。
工事後に申請をしたとしても制度を受けられないので、必ず工事前に行ってください。
なお、この手続きでは以下の書類が必要です。
・各自治体が用意する申請書
・工事費用の見積書
・施工場所の現状
・施工内容が分かる書類

一般的にはこれらの書類が必要になるので、しっかり用意しておいてくださいね。

これに加えて、ヒートアイランド現象の対策を目的とした制度を利用する場合には、日射反射率の測定値証明書類、塗料の性能を示すカタログが必要になる可能性があります。

また、定住人口を増やすための制度を利用する場合には、戸籍全部事項証明書や住民票除票が必要になります。

申請が終わったら、工事が開始されます。
工事中は基本的にすることはありませんが、工事中に塗料の変更があった場合にはそれらの変更を届け出る必要があります。
工事が終わった後で写真を添えた工事完了報告書と請求書を提出する必要があるので、しっかりと覚えておいてください。

ここまでが完了したら、補助金を受け取ります。
調査が完了して、一カ月程度たったら補助金が振り込まれているので、確認してください。

これが補助金・助成金を受けるための全部の流れです。
確認しておくことや用意しておく書類も多いので、何度も見直して入念にチェックしてくださいね。

□外壁や屋根塗装で補助金を受けたい場合の注意点

これまでは、補助金や助成金の調べ方、受けるまでの流れについて解説しました。
ここからは、外壁塗装や屋根塗装で補助金を受けたいと考えている場合に注意しておくべきポイントを解説します。

＊応募者が多いと締め切られるケースがある

多くの自治体が支給できる補助金・助成金の額に限度があります。
そのため、希望者が多い場合には予想よりも早く締め切られてしまうケースもあるので、早めに見積もりを出しておく必要があるでしょう。

＊事前申請が必要

前の章でも解説しましたが、補助金・助成金を受ける場合には事前申請が必要なケースがほとんどです。
工事をいつから始めたいのか、いつまでに完了させておきたいのかをしっかりと考えたうえで、それに合わせて申請の手続きの事前申請を済ませておく必要があります。
計画的に準備を進めていきましょう。

＊遮熱塗装が適していない場合もある

ヒートアイランド現象の対策としての制度を利用する場合は、遮熱塗装を行う必要があります。
遮熱塗料は外壁や屋根に塗ると太陽光を反射して、室内温度を低く保ちます。

しかし、冬場にもこの効果を発揮するので、お住まいの地域によっては不向きな場合もあります。

補助金制度があるからという理由で遮熱塗装を選ぶと後悔してしまう可能性があるので、しっかりと吟味する必要があるでしょう。

□外壁塗装で補助金・助成金を受ける際に覚えておきたいこと

ここでは外壁塗装を受ける際に覚えておくべきポイントをご紹介します。

それは助成金が受けられないケースではリフォームローンを検討するということです。
助成制度や補助制度を利用できず、費用に対して不安がある場合にはリフォームローンを利用するのがおすすめです。

リフォームローンを利用して外壁塗装を行うと減税措置が受けられます。
リフォームローンを利用して、条件をクリアすれば10年間の所得税控除が受けられます。
工事を行った日から6カ月以内に居住することが主な条件となっていますが、細かい内容もあるので、リフォームローンを利用される方はしっかりと調べておきましょう。