火災保険は火災の時にしか使えないと認識されている方も多いのではないでしょうか。
実は火災保険は契約内容によってはさまざまな災害や被害の補償をします。
「では、外壁塗装には適用されるのか」
気になりますよね。
今回は当社が千葉県で外壁塗装を検討中の方に、火災保険について解説します。
□保険の補償対象とは
火災保険において保険の対象は建物のみか、建物と家財の両方か選択できます。
建物と家財の違いは、建物は動かない物、家財は動かすのが可能な物と考えると良いでしょう。
具体的には、建物は建物自体、塀、門、ガレージなど、家財は家具や家電、カーテンなどです。
保険の対象を考える際に注意していただきたい点もあります。
1つめは、家財が補償対象になるかはしっかり確認しておく点です。
家の火災保険では、当然、建物は補償対象となっているでしょう。
しかし、家財に関しては、あくまでプランによって変わるため、十分注意しましょう。
2つめは、建物の補償対象には塀、門、フェンスが含まれている点です。
これは意外と見落としがちなポイントでしょう。
建物の補償対象にこれらが含まれていることを知らずに、保険の申請をしない人もいます。
もったいないため、保険の適応範囲は十分に理解しましょう。
□火災保険を申請する際の流れとは
続いては火災保険を申請する際の流れについて説明します。
いざ申請しようと思ったときにある程度の段取りを理解していれば、スムーズに申請が進みます。
それでは、具体的な流れについて見ていきましょう。
まずは保険の加入状況の確認です。
保険の補償範囲や金額は、保険会社やプランによって異なります。
そのため、事前にしっかりと契約内容を把握しておきましょう。
次は保険適用に熟知した修理会社や調査会社の選定です。
適切な補償を受けるために、保険会社に連絡したり、修理をしたりする前に保険に詳しい業者に状況を見てもらうのをおすすめします。
保険が適用される事例なのかしっかり確認をとってから、修理や保険の申請をすれば、補償内容のトラブルを未然に防げるでしょう。
次は保険会社への必要事項の報告です。
保険会社は当然、申請をされない方が儲かるため、保険会社からのアドバイスはあまり参考にならないかもしれません。
選定した調査会社などに報告する際のアドバイスを受けておきましょう。
続いては必要書類の準備と提出です。
報告後に保険会社から送られる必要書類に必要事項を埋めて返送しましょう。
その際には、被害写真及び修理見積書を送付します。
修理見積書と被害写真は業者に作成してもらいましょう。
被害額が小さいといった理由で、書類審査のみで保険が適用される場合もありますが、過大報告や虚偽報告をすると保険が適用されないこともあります。
十分に業者と相談してから作成しましょう。
また、被害額が大きい場合や、書類に不備がある場合では、保険会社から依頼された第三者機関の損害鑑定人による現地調査が行われます。
保険会社は鑑定人の報告書を参考にして、保険適用されるかどうかや、支払額を決定します。
したがって、申請した金額より少ない金額の補償、もしくは保険適用がされない可能性もあるかもしれません。
全ての調査が終われば、最後に保険会社の審査があります。
審査の終了後は支払い決定の通知がされます。
実際の修理の依頼や、業者との契約等の見直しは、支払い通知が届いてからにすると良いでしょう。
保険料の支払いまでには、2週間から1カ月程度の時間を要する点も把握しておきましょう。
□火災保険は補償をセットにしている
火災保険には、さまざまな内容の補償をセットにしている商品が多く存在しています。
火災による補償は当然ながら、落雷、風災、盗難も補償されている物が多く、選択によっては、水災や破損、汚損も補償してくれるでしょう。
外壁塗装も、これらの災害による被害を受けたものであれば補償されます。
したがって、自分の持っている家には、どのような補償が必要かを検討すると良いでしょう。
戸建てやマンションの低層階にお住まいの方は、洪水などの水災による補償もセットに含める方が良い場合もありますが、一方で、高層階の建物にお住まいであれば水災の補償は必要が無いかもしれません。
国土交通省のハザードマップを活用し、お住まいの地域ではどのような災害が想定されるかを確かめてみてください。
これらの災害ごとの補償は、最初に説明した建物と家財にも影響します。
例えば、物をぶつけた際のドアなどの建物の設備の破損や、テレビなどの破損も場合によっては補償されるでしょう。
意外とおすすめの補償として、個人損害賠償特約というものもあります。
建物や家財以外での高額賠償や、弁護士費用までカバーしてくれる特約です。
□まとめ
今回は火災保険について解説しました。
補償の対象や申請の流れについて知っていただけましたか。
火災保険は今や火災だけのための保険ではありません。
火災保険について詳しく知れば、得をする機会もあるのではないでしょうか。
もし、外壁塗装について疑問点がありましたら、ぜひ当社までお問い合わせください。