外壁のひび割れを放置している方はいらっしゃいませんか。
ひび割れのことを専門用語で「クラック」と呼びます。
クラックを放置していると、取り返しのつかないことにもなりかねません。
しかし、クラックに関する知識がないと、適切な対処もできないでしょう。
そこで、クラックの原因や種類についてご紹介します。
□ひび割れの原因と種類
クラックには大きく分けて2種類あり、種類によって原因が異なります。
以下で、詳しくご紹介します。
*ヘアクラック
ヘアクラックはクラック幅が0.3mm以下で、深さが4mm以下の細かいひび割れのことです。
ヘアクラックはモルタル外壁だけではなく、様々な種類の外壁に見られます。
ヘアクラックが外壁の表面部分のみに見られる場合には、構造自体に影響はないでしょう。
細かいひび割れができる原因は塗膜に見られるものであれば、経年劣化によるものが予想されます。
塗膜への亀裂は日光や紫外線などの刺激で劣化することにより起こってしまうのです。
また、素地と塗料の相性や特徴についての知識がない業者に依頼をしてしまうと、ヘアクラックができてしまうこともあります。
そのため、施工を依頼する業者はしっかり吟味して選ぶようにしましょう。
*構造クラック
構造クラックは構造自体に影響を与えるようなひび割れのことを指し、かなり緊急性があります。
幅が0.3mmを越えるような大きなひび割れの場合には、構造クラックの可能性を疑った方が良いでしょう。
そのため、少しでも可能性を感じたら、専門の業者にメンテナンスを依頼するようにしましょう。
構造クラックができる原因は、ヘアクラックのような細かいひび割れが地震などの外的な要因により悪化することです。
また、構造上の欠陥により、想定以上に外的要因からダメージを受け、構造クラックになってしまうこともあるでしょう。
もしも、構造クラックを見つけたら、すぐに業者に補修を依頼してください。
□ひび割れの補修方法
ひび割れの補修方法には大きく分けて2つあります。
以下で、詳しくご紹介します。
*部分補修
部分補修は、クラックが発生した部分のみを補修する方法です。
部分補修ではコーキング剤という補修剤を使用して補修します。
コーキング剤はゴムのような材質でできています。
クラックの部分に注入することで、たとえ外壁が何かの力で動いてしまったとしても、クッションの役割を果たして衝撃を和らげてくれるでしょう。
また、密閉する能力も優れているので、雨水の侵入も許しません。
しかし、あくまでクラックが重症化していない場合の対処なので、かなり悪化している場合には別の方法を考えましょう。
*全体補修
クラックが重症化しており、部分補修では補修しきれないようなクラックに施す補修を全体補修と言います。
また、建設から10年くらい経過している場合には全体補修がおすすめです。
理由はメンテナンスとして外壁塗装を行う目安が10年に一度と言われているからです。
10年に1回塗装を行うことで、綺麗にお家を保てるでしょう。
外壁は紫外線やごみなどで傷みやすいので、しっかり定期的にメンテナンスを行うようにしましょう。
□業者に依頼するときの注意点
クラックを補修してくれる専門業者を選ぶ際にはいくつか注意点があります。
以下でいくつかご紹介します。
まず、専門の資格を持っているかどうか確認しましょう。
業者によっては、専門の資格や知識を持っていない従業員に診断を任せるところもあります。
専門の資格や知識を持っていないところに依頼してしまうと、適切な補修をしてくれない可能性があります。
そのため、外壁塗装に関わる資格を取得している業者かどうかを必ず確認するようにしましょう。
次に、工事保証が付いているかどうかも確認しましょう。
工事保証が付いていると、工事が終わってからでも安心して業者を頼れますよね。
なるべく、保証がない業者は避けるようにしましょう。
そして、アフターフォローがしっかりしているかどうかも確認してください。
工事後に不備があった場合にどのような対処をしてくれるのかを聞いておくことで、その業者が良い業者か悪い業者なのかの判断材料にもなります。
アフターフォローがしっかりしている業者だと、長いお付き合いもしやすいでしょう。
最後に実際の施工物件を見に行くようにしましょう。
もしも、お近くに業者が実際に施工した工事現場などがあれば、業者の方に頼んで、見に行くことをおすすめします。
実際に時間の経過した物件を見ることで、その業者の工事の品質がわかるでしょう。
そのため、なるべく実際の施工箇所や物件を見学させてもらいましょう。
□まとめ
今回はクラックの原因や種類についてご紹介しました。
クラックは複数の種類があり、種類によって緊急性や対処が違うことがわかっていただけたと思います。
また、業者には良し悪しがあるので、しっかり吟味した後に選ぶようにしましょう。
今回の記事を参考に外壁塗装をしてみてください。